「幼なじみは負けフラグである」ということは今までライトノベルを読んできた皆様なら当然知っていることでしょう。どんなにかわいい幼なじみであっても最終的には突然現れたメインヒロインに持ってかれてしますのが常です。毎回俺はその展開に愕然としていました。なぜなら、絶対に幼なじみの方がいい奴って展開が多いからだ!!主人公の話を真摯に聞いてくれるやさしさ、主人公のことを最後まで想い続ける健気さ、メインヒロインを最後には応援してあげる大人さ、どう見たってメインヒロインは幼馴染ではないですか!
そのような怒りを覚えていた私に一つの情報が舞い込んできました。それが、この作品です。「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」名前からしてやってくれそうな気がします。
今回はこの作品がどれだけの作品だったかを書いていこうと思います。
1.幼なじみが絶対に負けないラブコメあらすじ
幼馴染みが負けフラグの時代は終わった? 予測不能なヒロインレース開幕!
幼なじみの志田黒羽は俺のことが好きらしい。家は隣で見た目はロリ可愛。陽キャでクラスの人気者、かつ中身は世話焼きお姉系と文句なしの最強である。
……でも俺には、初恋の美少女で学園のアイドル、芥見賞受賞の現役女子高生作家、可知白草がいる! 普通に考えたら俺には無理めな白草だけど、下校途中、俺にだけ笑顔で会話してくれるんだぜ! これもう完全に脈アリでしょ!
ところが白草に彼氏ができたと聞き、俺の人生は急転直下。死にたい。というかなんで俺じゃないんだ!? 俺の初恋だったのに……。失意に沈む俺に黒羽が囁く――そんなに辛いなら、復讐しよう? 最高の復讐をしてあげようよ――と。
幼なじみが絶対に負けないラブコメ | 書籍情報 | 電撃文庫公式サイト
物語の始まりでまさかの幼馴染がフラれるというのは予想外過ぎました。初恋のために幼なじみを捨てるという鉄板の流れからどう物語が続いていくのか、グッと引き込まれた気がします。二人の復讐がどうなっていくのか、わくわくしながら読むことができました。
2.幼なじみが絶対に負けないラブコメの良き点とこれからの展望考察
①ここにやられたぜポイント
・シンプルに幼なじみの志田黒羽かわいすぎてやばかった。主人公末晴と二人で初恋の相手可知白草に復讐しようとするときの二人だけのあまあまなシーンはキュン死一歩手前でした。また、末晴から迫られた時の黒羽のおどおどしている感じがかわいらしかったです。登場人物を少なくしたため一人一人の感情を丁寧に描いているのがこの作品の魅力の一つですね。
・ラストシーンのどんでん返しは予想できなかった、、、いや、予想できないでしょあれは(笑)もう全てのおぜん立てがあってからのちゃぶ台返しは驚きしかありません。エピローグで黒羽が打ちひしがれているのは「バカだなあ」と親心のようなもので見てしまいました(笑)
・主人公の友だち甲斐哲彦が作品に刺激を与えてくれている。主人公末晴の友だちとして作中ずっと隣にいるのですが、彼がいることで物語寄り面白くなっていると感じます。バカみたいな話の中で笑いを、友のことを最後まで信じてあげる温かさを、めんどくさいと言いながら友のために行動するいい奴。哲彦はこの物語にいなくてはいけない重要人物です。哲彦の出来は「ニセコイ」の親友ポジ舞子集と同等といって過言はありません。作者二丸修一先生の丁寧な仕事が想像できます。
②今後の物語の展望考察
・末晴を囲んだヒロインたちの振り向かせよう作戦が起き、修羅場の連続になることは待ったなしでしょう。物語の最後に出てきたももは次巻で波乱を起こすのは確定ムードですから、より乱戦になることが考えられます。また、末晴の子役時代のつながりで今後さらに新しいヒロイン候補が現れる可能性もあります。子役時代のライバルであった妹や、仲の良かった同期の子役など、考えられるパターンもたくさんあります。しかし、どんなヒロインが出てきても幼なじみ好きな私たち読者は安心して読むことができると確信しています!なぜなら、この作品のタイトルが言っているじゃないですか、「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」と。僕たちは安心してこの物語の過程を楽しみましょう。
幼なじみが絶対に負けないというわかりやすい設定は作者を今後苦しめる可能性が高いです。しかし、その苦しみを乗り越えてできたラブコメはきっといままで読んだことのなかった世界に読者を連れていけるものだと確信しています。次巻も頑張ってください!!
とりあえず、次巻は作中クリスマスが近いのでサンタコスのシーンを入れてくれると嬉しいです(笑)
幼なじみ好きのための作品はこちら
幼なじみは負けフラグって本当ですか?2 (講談社ラノベ文庫)
- 作者: 猫又ぬこ,あなぽん
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/07/02
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