ラノベ業界の革命児!!千歳くんはラムネ瓶のなかはライトノベルの新境地に至った作品だ(感想と考察)

最近SNSで頻繁に拡散されている話題作「千歳くんはラムネ瓶のなか」

 

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

巷では大人気作品「弱キャラ友崎くん」の対極に位置する作品と言われているようです。

弱キャラ友崎くん Lv.1 (ガガガ文庫)

対極と呼ばれる理由はストーリーの対称性ににあるようで

・「弱キャラ友崎くん」の内容は、人生をクソゲーと考えていたオタクで非リアなぼっち主人公が、人生を神ゲーと考えるヒロインの力を借りてリア充になるための道を突き進むという非リア視点のストーリーであるのに対し

VS

・「千歳くんはラムネ瓶のなか」は超絶リア充な主人公が、オタクで非リア充な不登校オタクをリア充にするために特訓させるというリア充視点のストーリーとなっているようだ。

 

「弱キャラ友崎くん」が自分は好きなので、その反対の作品がどのようになっているのかを知りたいと思い購入しました。今回は、作品を読んで得た感想と魅力を皆さんに伝えていこうと思います。

 

 

1.千歳くんはラムネ瓶のなかあらすじ

 

主人公は、超絶リア充。
『五組の千歳朔はヤリチン糞野郎』

学校裏サイトで叩かれながらも、藤志高校のトップカーストに君臨するリア充・千歳朔。
彼のまわりには、外見も中身も優れた友人たちがいつも集まっている。

圧倒的姫オーラの正妻ポジション・柊夕湖。
努力型の後天的リア充・内田優空。
バスケ部エースの元気娘・青海陽……。

仲間たちと楽しく新クラスをスタートさせたのも束の間、朔はとある引きこもり生徒の更生を頼まれる。
これは、彼のリア充ハーレム物語か、それとも――? 


第13回ライトノベル大賞、優秀賞受賞。
新時代を告げる“リア充側"青春ラブコメ、ここに堂々開幕!

 

千歳くんはラムネ瓶のなか | 小学館

 

いままでのライトノベルなら主人公の敵キャラや、お助けキャラとなっていたリア充側にスポットをあてた作品となっています。この設定が斬新でした。どこかでありそうでないという筆者の発想に才能を感じます。

 

 

弱キャラ友崎くん Lv.7 (ガガガ文庫)

弱キャラ友崎くん Lv.7 (ガガガ文庫)

 

 

2.千歳くんはラムネ瓶のなか感想

 

①この作品のここにやられた

主人公のリア充感が評判通りすごいと感じました。しょっぱなからエンジン全開で、リア充軍団の紹介も一人一人が「うわー、たしかにこんなリア充いたわ」と納得してしまうほど妙にリアルを感じさせてくれます。しかし、それだけだと嫌味な集団のように映ってしまいますが、そのなかで主人公千歳朔のできる男感が異常に素晴らしく、この人間離れした男がいるからこそ、いい意味でライトノベル感が出ているんだなあと思いました。このリア充軍団が描く物語がどこへ行きつくのか、、、予測できないドキドキとハラハラがあります。でも、周りにイケメン秀才、美男美女、完ぺきな布陣がひかれているチーム千歳は現実に居たら絶対関わりたくないですね(笑)

裕夢先生の表現力は感嘆しました。いままで百を超える作品を読んできましたが、三本の指に入るほどの表現力であることは間違いありません。「比喩表現」、特に会話の中で用いられるものはすべてが気持ちよく、会話のテンポをスムーズにし、さらに読者がふふふと笑ってしまうような掛け合いは先生のセンスの良さを感じずにはいられませんでした。何気ない会話も、のちの話のオチに繋がったりするのでたまりません!!

 

②今後の方向性として考えられるルート考察

・山崎健太のプロデュース

今回一巻ではオタクで引きこもりな不登校児山崎健太をリア充にするという目的で進んでいき、最終的には彼のことを仲間として囲って終わっています。これだけだと今後も彼を中心としてリア充への道を指南していくというのが考えられますが、その可能性は薄いと思われます。なぜなら千歳は「山崎健太をプロデュースするのは三週間」と決めています。途中、「いつか俺らと肩を並べるリア充になるかもしれない」と書かれてはいますが、山崎健太の一件はとりあえずはきれいに終わっているので続けることはないと思います。つまり、一巻だけでいえば「弱キャラ友崎君」と似ていると言えますが、時間からは全く関係ない新たなストーリーが展開されるということです。

・ヒロインたちによる血みどろの恋愛決戦

これはこれだけをやるってことはないと思いますが、展開の一つとしては間違いなくあります。とりあえず、千歳君へのヒロインたちの好感度は読み始めたときからシャレにならないくらいに高すぎます。その辺の理由は今後描かれていくと考えられますし、最終的には誰か一人正妻を決めるのか、ハーレムで大切なのはやっぱり仲間だぜエンドなのか、千歳君の意思がわかるのは結構楽しみです。ちなみに自分は、七瀬悠月を推していきたいです。最終的には黙って引くのがうっすら見えますが、頑張ってほしいです。

・リア充メンバーたちの悩みを千歳君が解決していく

これがメインルートな気がします。作中で青海陽とブランコ勝負をしており、結果は明確となっていませんが描き方的には千歳君が勝利していると考えられます。この勝負には罰ゲームがあり「勝った方に一回だけ心からの弱音を吐く」というルールがありました。この時陽が打ち明けた弱音を千歳君が助ける。非常にスムーズな流れだと思います。二巻は陽回だと予想です。

 

 

Re:ゼロから始める異世界生活1 (MF文庫J)

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ライトノベル界に現れた革命児が巻き起こす旋風を今後も見守っていきたい。リア充の青春を描くという誰もやったことがない物語、「作者の一歩は新ジャンルの一歩」健康に気をつけて頑張ってください、読者として貢献してきます。

 

皆さんもライトノベルの新境地、ぜひのぞいてみてください!

 

それではまた^^^^

 

メインヒロイン筆頭の柊夕湖によく似たヒロインを見たことがあると思ったらこの作品だった。「絶対彼女作らせるガール」

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