本日6月14日(金)より、そのストーリー性が話題となり、全米で大ヒットしたパージシリーズの最新作「パージ エクスペリメント」が公開されました。
本シリーズは映画化だけでなくドラマ化もされており、今回の作品で映画としては4作目となります。
ここまでの人気作となったパージシリーズで共通する面白さは単純ですが、一つの設定(法律)にあります。
それが、パージ法です。
パージ法とは、1年に1度、12時間の間、殺人を含むあらゆる犯罪行為が許される。というアメリカが打ちだした革命的な法律です。
各シリーズは、この法律が執行される1日を切り取った作品となっております。
1作目ではパージのおかげで儲かることができた男とその家族が、小さなミスのつながりで最悪の夜を生き抜こうと奔走しました。
2作目では交通事故によって息子を殺された父親が、軽い刑で終わった犯人に復讐するためにパージに参加する夜を描きました。
3作目ではパージ法に反対する政党の候補が、パージの日に、パージ容認派の勢力から襲われる夜を映像化しました。
そして、最新作となる4作目では、初めてのパージを描き、すべての物語の前日譚となっています。
1.公開日に映画館に行ってきた感想
試写会には予定がかぶってしまったので、公開日は誰よりも早く観ようと早朝1発目で見てきました(笑)
お客さんは自分を含めて10人ちょいで、ほとんどの方がMIBに流れていました。こんなに面白い作品が隣でやってるのにもったいない限りです。これを読んだ方がパージを観に行き、興行収入ひっくり返してください(笑)
さて、気になる映画の内容です。とりあえずネタバレ無しの感じで話しますが(次の章でがっつりネタバレします。)
パージシリーズの前日譚と言われていた通り、今まで少し疑問い思っていたことや、パージ法が出来上がった背景が一本の線でつながるような種明かし的な話になっていました。
今回わかった謎は
①パージ法ができた本当の意味
②パージ法がアメリカ全土に広がった理由
③パージの際、なぜマスクをかぶっている人が多いのか
この3つです。
次章では今言った謎や、どのようなストーリーだったのか、ネタバレを思いっきり書いていきます。
※ネタバレが嫌な方はここで読むのをやめて、映画館へ向かってください。
1.パージエクスペリメント最速ストーリーネタバレ
本編で出てくる勢力は大きく分けて4つです。1つ目はパージ法を作ったNFFAと呼ばれるアメリカの政党、2つ目は今作のパージが行われる舞台となった島で最大のギャンググループ、3つ目はギャングのリーダーの元カノとその弟、パージから逃れようとする集団、4つ目はパージ歓迎派の輩
この4つの集団を中心として話が続いていきます。
名前は覚えるのが難しかったので適当にします。
ストーリー
アメリカは止まらない人口増加により、就職困難、株価の暴落、など様々な問題が勃発し国力は低下の一途をたどっていた。そんな中1人の心理学研究者が一つの仮説を考えた、
「国民が内に秘める怒りを開放できる環境を作ることで、ストレスが解消され、国民の感情が安定し社会が良いものになるのではないか」というものだ。
この仮説にNSFF(アメリカに新しくできた政党)が食いつき、作ることになったのだ。
パージ法を(NSFF考えは研究者の考えとは全く違った、、、)
研究者は1年に1度12時間だけあらゆる犯罪を許容する法律は人々の怒りの開放でより良い社会につながると考えた。
しかし、NSFFは違う考えだった、「パージが開催されれば自衛のお金がない低所得者が狙い撃ちされ、その数を減らしNSFFの負担が軽くなる」という人口減少を狙った考えがあったのだ。
両者の思惑がすれ違う中で実験として低所得者が多く、麻薬が広がり、ギャングもいるという環境で怒りを内に秘めた人が多いという理由からマクタン島と呼ばれる島が選ばれた。
実験に選ばれた島民は、1日生き残っているだけで無条件で5000ドルがもらえ、人を殺す毎に報酬としてお金をもらえるという内容で参加するかを決めさせた。
また、参加するものは人を殺した確認をするため、追跡装置が付いたコンタクトレンズをすることを義務付けた。
すぐに島民の世論は2つに分かれた。パージに参加するのはばかげているとして反対する集団と、パージを歓迎し、お金をもらえることに喜びを見出す歓迎派だ。
反対する集団のリーダーは島を仕切るギャングの元カノで、彼女は様々な人に参加しないように呼び掛けた。次に、元カレであるギャングリーダーと話し合いギャングは静観することを知り安心し、合わせて元カレが汚い仕事をしていることへの怒りを吐き出し会話は終わった。その後最愛の弟に島から出るように言伝えたが、弟は姉に隠れて、その日恥をかかされた狂人をパージするために参加することを決めていた。
様々な思惑が交錯する中で、パージ開始の警報が島中に鳴り響いた。
初めてのパージスタートである。
静かな始まりだった。強盗や、公共の建物を壊そうとする軽犯罪だけが起き、大きな怒りの開放にはつながらなかった。
さらには、今日という日を楽しもうとした若い輩が各地で音楽をかけながら酒を飲むパーティーを開催し、ほのぼのとした空気が流れ、パージは失敗かと思われた。
NFFAも心理学者も失敗かと焦り始めていたが、ここで1人の男が事態を狂わせた。ギャングの元カノの弟がパージ中に殺そうとした狂人が、パーティー最中の人だかりの中で殺人を行い、その場にいた全員から道徳観を奪ったのだ。さらに、この出来事に乗じるかのように仮面をつけた軍団が島の各地に突然と現れ、重犯罪を行い始めた。すぐに狂人と元カノの弟が戦ったが、弟は人を殺す恐怖にしり込みし、命からがら逃走した。
追われる弟は途中助けに来た姉と合流し何とか狂人をやり過ごし、自宅へと逃げた。
元カノとその弟がサバイバルをしている中、ギャングリーダーは仲間の裏切りにあい死にそうになるが、ギリギリでその場を制圧し、裏切り者を仲間とともに殺した。
続けざまに、仲間が仮面をつけた集団に襲われたことを知り、現場に駆け付け敵に復讐した。そして、1つの違和感に気付いた。
仮面をつけた者たちの腕には、傭兵であることを証明するタトゥーが彫ってあったのだ。
この実験には政府の思惑が絡んでおり、パージの結果を都合の良いものにするため世界各国から傭兵を集めていたのだ。
思惑に気付いたギャングは町を破壊する敵を排除するため立ち上がった。世にも奇妙な「正義のギャング」の誕生である。
また、この時パージ法の原案を作った心理学者は、人の怒りは時間の経過とともにだんだんと無くなり自体は縮小するはずなのに、どんどん被害が大きくなっていることと、急に現れた仮面の集団の存在を結び付け、政府の思惑に気付くいたが、NSFFのリーダーに脅され黙らされてしまう。
地元の力を総動員し傭兵たちをぼこぼこにするギャング軍団は、リーダーの元カノのいる家が次に襲われることを知りすぐに駆け付けるが、政府によるドローン射撃にやられ、動けるのはリーダー1人となってしまう。
元カノを守るため、傭兵集団との最終決戦が始まった。
地の利によって少しづつ敵を倒していくリーダーは、元カノと再会し、協力して傭兵リーダーとの死闘を制し、爆破で木っ端みじんにした。(映像で見る戦いは手に汗握るシーンなので是非観てほしいです)
その瞬間パージ終了の警報が鳴り響き、第一回となったパージの実験が終了した。
最後、ギャングと元カノは国と戦うことを心に決めるシーンが流れる。
その後、パージを全米全体で行うことをニュースが宣言して映画は終了した。
~Fin~
2.パージエクスペリメントで発覚した謎
①パージ法ができた本当の意味
低所得者の殺害をあおることで人口を減らし、新政府の負担を軽くするため
②パージ法が全米に広がった理由
第1回のパージにおいてあらゆる手を使い効果があることを知らしめることができたから。(実際は全くうまくいっていなかった)
③パージの際、なぜマスクをかぶっている人が多いのか
第1回パージにおいて、NSFFが派遣した傭兵の正体を隠すためにマスクを活用しただけだが、ニュースで取り上げられる中で、これがパージ中の正装であると勘違いした者が多かったからではないかと考えられる。
3.パージエクスペリメントの見どころ3選
①パージの日に表れる狂人
今回狂人として前面に出された男の狂っている演技は思わず怖いと思ってしまうほど真にせまっています。初めのシーンから終盤のシーンまで目を離さないでください。
②ギャングVS傭兵部隊の戦闘シーン
洗練された動きのカッコよさがたまりません。傭兵部隊と戦うことを決めてからの初めての戦いと、リーダー1人で傭兵部隊を敵に回した戦いは瞬き厳禁です。
③怖さと洗練さを併せ持ったマスク
パージといったら毎回出てくるマスクの話題、今作でもいかついマスクが出てきます。自分の好みな仮面をぜひ見つけてください。
4作目となった本作も期待を超えること間違いありません!是非一度劇場へ足を運んでみてください。
下に今までに公開された映画を紹介していますのでよろしければどうぞ。