ただ、それだけでよかったんです 感想 世界を敵に回した少年の革命

1日1ラノベ生活59日目

 

こんにちは!最近は少し前に出版された本も読んでいて、ライトノベルはいつの時代も変わらない面白さなんだなーと実感している主です。

 

10年前の作品であっても、今のと全然遜色なく読めて、伏線などは今よりも丁寧だなぁと感じることがあるくらいです。

 

昔も今も関係なく、日々ライトノベルに埋もれた生活を送っていきます。

 

さて、昨日は流行の成り上がり系を描いた作品、「ハズレ枠の状態異常スキルで最強になった俺がすべてを蹂躙するまで」を紹介しました。

 

クラスごと異世界に飛ばされた周りの生徒と違い、ただ1人E級の雑魚ステータスで、スキルも使えないと言われ女神にダンジョンに落とされた主人公が、

 

女神に復讐するため成り上がる復讐譚

 

女神もクラスメイトのほとんどもクズ、主人公がどう復讐して行くのか、ワクワクが止まりません!

 

熱くなりたい方、是非一度読んでみてください。

 

 

www.taku-nikki.com

 

さて、今日紹介する作品ですが、本日の作品のテーマはシリアスです。

 

真実が二転三転とし、次々と明かされて行く真実に衝撃を受けること間違いなしの作品

 

タイトルは

ただ、それだけでよかったんです (電撃文庫)

ただ、それだけでよかったんです (電撃文庫)

 

一つの決意とともに革命を起こそうとした彼がどうにかして辿り着きたかったゴールとは一体、、、

 

たった1人で世界を相手に戦った、悲しくも温かい物語。

 

紹介始めていきます。

 

 

1.少年が願った革命のあらすじ

ある中学校で一人の男子生徒Kが自殺した。『菅原拓は悪魔です』という遺書を残して―。自殺の背景には、菅原拓によるKたち四人への壮絶なイジメがあったという。だが、菅原拓はスクールカースト最下位の地味な生徒で、Kは人気者の天才少年。また、イジメの目撃者が誰一人いないことなど、多くの謎が残された。なぜ、Kは自殺しなければならなかったのか。「革命は進む。どうか嘲笑して見てほしい。情けなくてちっぽけな僕の革命の物語を―」悪魔と呼ばれた少年・菅原拓が語り始めるとき、誰も予想できなかった、驚愕の真実が浮かび上がる。第22回電撃小説大賞受賞

 

舞台が高校ではなくあえて中学という多感で無力な時期の子供を描いた物語。

 

あなたは、かれを嘲けることができますか?

 

2.物語全体が悲しくも温かい

 

初めは、自殺した昌也を追い込んだとされる主人公がどれだけやなやつなんだと思って読み始めましたが、

 

読めば読むほどそんなことはなく、菅原という少年の優しさや、後悔などがわかりラストには泣いてしまいました。

 

タイトルにもなっている「ただ、それだけでよかったんです」が彼の全てを語っていて、何がいけなかったんだと葛藤するシーンは息を呑んでいました。

 

登場人物の全員が自分の犯した過ちを後悔し、懺悔の方法すらない悲しい世界になってしまうのですが、そのなかで、死んだ昌也がラストに菅原へ送った言葉の意味を知った時、

 

強く生きて欲しい。そう思いました。

 

1人の少年が、ただもう一度、親友と笑い合いたかったためだけの革命を読んで、感じて欲しい、そして考えて欲しい。

 

大人だからこそ読んで欲しいライトノベルです。

ただ、それだけでよかったんです (電撃文庫)

ただ、それだけでよかったんです (電撃文庫)