「きみと、波にのれたら」は完全にやらかした作品!その絶望的なダメポイントの数々を徹底解説!~予告版詐欺にご注意を~

本日6月21日より公開が始まった「海」要素を多分にふくんだ作品「きみと、波にのれたら」を朝一で観てきました

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地方の閑散とした映画館だったので、お客さんは全部で6人しかおらず人気というにはむむむといった状況でした。お客さんが少なかったり理由としては、宣伝が大々的にはされていなかったからではないでしょうか。テレビのCMではほとんど流れず、基本的には映画館での上映前の予告が主な宣伝だったのではないでしょうか(映画公開ぎりぎりで増えてきました)。しかし、予告版の作られ方は非常に魅力的でした。自分も最初は観に行く予定はなかったのですが、予告版に惹かれて観ることにしました。

 


映画『きみと、波にのれたら』予告【6月21日(金)公開】

 

当初の自分はこの作品の印象として

 

事故で死んだはずの彼氏が突然彼女の前に現れ、彼女の心の傷をいやし、前に進めるように助け、最後は感動の別れシーンが来るという、ある意味王道的なストーリーの作品だと思いました。そのため、ツイッターの方でも下のようにつぶやいています。

 

そんな感動シーンをガッツリ楽しみに観てきた後のつぶやきがこれです。

 

ここに至った経緯をこれから解説していきます。どうぞ、心を引き締めてついてきてください。

 

では、始めます。

 

「きみと、波にのれたら」感想レビューこの作品絶望しかない!

 

1.どんな内容の作品なの?簡単あらすじ

物語の主人公ひなこは今年から大学生。小さいころから活発で、なによりサーフィンが好きな少女です。海洋系の大学に行くため引っ越してきたひなこは海でサーフィンをしていました。そして、それを眺める少年が一人、名前は港(みなと)、消防隊員である彼は「戻ってきたんだ」とつぶやき、同僚に彼女が自分のヒーローなんだとつたえる

 

それからすぐ、ひなこのマンションが違法な花火により火事となり、港が間一髪でひなこを救出するという出来事があり、そこから二人の関係が発展し、あまあまな恋愛生活が始まり、毎日幸せに過ごしていました。

 

しかし、幸せなひと時は一瞬で崩れました。港がサーフィンをしているとき、おぼれた人を助け、犠牲となってしまったのです。急な港の喪失に絶句し、自分の殻に閉じこもるひなこは幸せな時間から一転、好きなサーフィンに行くこともできず悲しみの日々を過ごしていました。そんなひなこが悲しみの中二人の思い出の曲を口ずさんでいると、水のなかに突然港が現れました。

 

「成仏できなかったの?」ときくひなこに「約束したろ?ずっと助けるって」と答える港、他人に港の姿は見えず、触れることもできない中、ひなこは港がいる喜びからすべてを投げ出しながら生活していくが、、、

 

果たして、二人の恋の行方は?

 

そして、港が再び姿を見せたホントの目的とは?

 

~「海」のきれいな街で描かれる甘くて酸っぱい物語~

 

2.23歳彼女無しが1人で「きみと、波にのれたら」を観た正直な感想

 

上記のツイートの対比で表したように、絶望しかありませんでした。あの完璧な予告版の中身がこんなにすっからかんだったなんて、、、今回は初めからストーリーに関して期待していませんでした。予告版を見た感じで王道ラブストーリーということはわかっていたので、その中である泣きシーンで泣きたい、ただそれだけの時間にするつもりでした。

 

それなのに、、、それなのに、、、何なんですかあの出来は!!なめているのかと思いましたよ。

・スクリーンの後ろに誰かいるんじゃないかと思ってしまうほど気持ちのこもっていないのっぺらぼうのような声優陣。

・ラブラブ演出を引くほど盛沢山にして、挙句の果てにはクッソへたくそな歌を初々しいとか言って盛り上げようとする演出陣。

・彼氏役の港を完全な王子様タイプにして女子受けうけを狙いすぎたせいで、リアリティーのかけらもないただのナルシストにしてしまったキャラ設定陣。

・千葉県に脅されたんじゃないかというほどの千葉県観光地をこれでもかと出すスタッフ陣

この作品で良かったのは次の二つだけです。、

・いいなと思ったのは映像を作り上げた方たちです。「海」という表現の多様性がある題材をいままで見たことのないような角度から独自の映像にしたのは素晴らしいの一言でした。サーフィンをしているときの映像は自分的には名シーンの一つです。

・最後の最後、ポートタワーの出てくる場面でひなこが泣くのですが、ただ泣く声をだす演技だけなので、中身のこもっていない声を聴かずに済み、そこだけは感動することができました。ここに声があったらもう何もないです、、、

 

予告版が完璧なだけに本編の残念さが際立った作品となってしまいました。確かに低予算で作った作品を多くの人に見てもらうためには有名人を起用すれば簡単だと思うのはわかります。しかし、作品としてのクオリティーを高めるのが一番大事な部分ではないでしょうか。本編がしっかりしていれば口コミで必ず広がります。幸い現代はSNSがあるので一瞬で大ヒットさせることも難しくありません。取り合えずでファン層を狙うのではなく、完璧だと思える声優と本編で勝負してもらいたいです

3.「きみと、波にのれたら」をおすすめできる人はこの3パターン

①アツアツなカップル

途中二人の幸せなシーンを描くシーンがあるのですが、こっちが恥ずかしくなるほどの回想シーンとなります。自分は男一人で行ったのですが完全にやられました。二人が歌っているのを聞いて急に冷静になる自分がいます。

 

あのアツアツ感を出されてまともに楽しめるのは現在進行形でラブラブでイチャイチャしているカップルだけではないでしょうか。むしろ、そういった方なら負けじとイチャイチャするため二人の距離がさらに近づくかもしれませんね。

 

②生粋の千葉県民がみる

本編の大半が千葉県のため、二人のデートシーンのほとんどはよく見る千葉県絶景が描かれています。千葉県民ならあそこだーーと思いながら観ることができるでしょう。とりあえずこの映画を観たイチャラブカップルがカップルがポートタワーに行くのは間違いないかなと思ってます。細かい部分にも千葉県が出てきますので探しながら観ると変わった楽しみ方ができるかもしれませんね。

 

③声優ゲストのファン

特に主人公ひなこの声優川栄李奈さんと港役の片寄涼太さんのファンの方にはたまらない作品となっているのではないでしょうか。ほぼ2時間ずっと声を聴くことができます。また、片寄涼太さんは彼氏役として男がぞわっとするほどの紳士ぶりを発揮していました。しかし、夢見る乙女ならむしろ歓喜のシーンなのかもしれませんね。少女漫画で出てきそうなシーンを演じているので好きな人には好きなのではないでしょうか。

 

 

観る人を選ぶ映画となってしまった本作。たぶん成績的にも高くはならないと思いますが、この失敗を含めて今後の糧にできれば次回のいい作品につながると思うので期待しながら待っています。

 

では、気になったあなたは映画館へゴーゴーです!!

 

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